中央アルプスと南アルプスに挟まれた下伊那には、有名な東山道の一部や「阿智セブンサミッツ」をはじめ、多くのハイキングコースや滝があります。
「東山道」(とうさんどう)は、その名の通り「東の山の道」を意味し、1,300年以上の歴史を持つ日本最古級の古道のひとつです。
古代の氏族制度が解体され、律令国家による統治が始まった後、都と東国・北国を結ぶ官道として、政治・軍事・行政の要路となりました。道は本州中央部の山岳地帯を越え、現在の東北地方の北端にまで続いていました。
下伊那・阿智村を通る区間には「三坂峠」があり、古代信濃国における東山道の最高地点として知られています。険しい登りで知られる一方、その厳しくも美しい自然景観でも名高い峠です。
三坂峠は、平安時代の宮廷文学の代表作『源氏物語』にも登場し、都から遠く離れた地方への旅や距離感といった主題を象徴的に描いています。
また、峠は『万葉集』にも詠まれており、峠の下には、旅人が登坂前の安全祈願や踏破後の感謝を捧げた「三坂神社」があります。境内には万葉集の歌碑も建立されています。
三坂峠へは、阿智村にある東山道ビジターセンターを起点に往復で歩くことができます。
また、岐阜県中津川市側から峠を越え、阿智村へ下るルートを取ることも可能です。
阿智村 東山道ビジターセンターサイト→ https://www.hahakigi-kan.com/
(※アクセスマップあり)
阿智村には「阿智セブンサミット」と呼ばれる七つの山があり、それぞれに歴史と特徴があります。登山道はよく整備されており、初心者でも安心して登ることができます。そのうちの一つ、恵那山は「日本百名山」に選ばれており、他の6座も長野県の名峰に名を連ねています。
阿智セブンサミットの山々:
恵那山
富士見台
大川入山
蛇峠山
南沢山
高鳥屋山
網掛山